猟師の予備校!

里山で、猟師として生きるを発信するメディア。地域おこし協力隊、里山、猟師、ジビエ料理、農業、自給自足について書いていきます。

初狩猟!シカの捕獲から解体までを経験してきました

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どうもこんにちは、猟師ブロガーのオッシーです。

先日ですね、人生で初めて、鹿の捕獲から解体をする現場に立ち合ってきました。
その様子や感想などを、つらつらとしたためていきます。

※血や内臓などの写真を掲載しています。ナイーブな方はご遠慮ください。

はい。
狩猟という人間の原始的な行いに憧れて狩猟免許を取得し、くくり罠でとらわれたシカが死んでいく様を見ての率直な感想は、

人間の知性ってすげーなぁ。

でした。

もしですよ、人が何もモノを作れずシカやイノシシを相手に素手で戦うとしたら、相当なリスクがつきまとうのはいうまでもないことだと思うんですけど。

鉄をつくり、紐を編み、頭脳と組み合わせて糧を得ていく。

そんな人間の歴史を、喉元に突き立てられたナイフでみるみる生気を失っていくシカを見ながら考えていました。

あぁ、こうやって生物のヒエラルキーは成り立っているんだと。

くくり罠にかかったシカ

休みの日でしたが、役場の有害鳥獣担当であるIさんから電話がかかってきました。

「シカがとれたんですけど、きますか?」

狩猟現場に立ち会うのはもう少し先のことだと思っていただけに、少し動揺したんですけど、え、まじですか行きます。のひとことで現場へ。

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倒木にワイヤーが巻かれて、くくり罠にかかったシカが暴れていました。
人間が近づくことで死の匂いを察知したのか、暴れる。暴れる。
そりゃあ誰だって死にたくない。
現場にいないとわからない、刹那的な空気が充満します。

今から、目の前で生きているシカが死ぬ。

かわいそうとか、そういった感覚はあまりなく、ただその事実が一歩先の未来にあることに不思議な感情を抱いてました。

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肺に血を溜める方法で止め刺しをする

熟練の猟師さんがロープをシカの首にかけ、動けないように固定。
暴れまわっていたシカが地面に突っ伏し、息を一つ大きく吐く。

「あぁ、俺もう死ぬんだ」

ピリッとした緊張感が少し緩む。
そして間髪入れずに、猟師さんが長いナイフで首元を一閃。

体外に血を出さず、肺まで流し込む突き刺しをしていたようです。
一瞬、

「ピェエエエエエエエエエ…!!」

と鳴くシカ。
やがて目の輝きがなくなり、淀んだ色へ。

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みるみるうちに目の前のシカが、精気を失った肉の塊へと変わっていきました。

簡易的な解体所でシカをバラす

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近くにあるコンテナで作られた解体所でシカをバラします。
天井から吊り下げ、腹を裂き、内臓を取り出し、皮を剥ぐ。
生暖かい蒸気が切り口から常に立ち上げ、どんどん作業は進み。

さっきまで生きていたシカは、綺麗にバラされ、スーパーに並ぶ一歩手前の大きな肉ブロックへと変わっていきます。

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人間だったら、死んでお通夜に葬式、火葬までには時間がかかるものですが、
小一時間で跡形もない姿になっていくスピード感に圧倒されました。

自宅にて調理

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譲ってもらった鹿肉を、自宅で早速調理しました。

シンプルに鹿肉の焼肉、そして鹿刺し。(自己責任と言われるヤツです、はい。)
新鮮で歯ごたえが良く、味わいがあって美味しい。
なんせ獲れたてですからね。

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シカに対する感謝と同時に、ある種の背徳感も感じました。
肉の一切れ一切れに、命の重みがズンと乗っかったような、そんな感じです。

まとめ

初狩猟…!と言っていいのかあやふやなところですが、実際に死んで間もないシカを運んだり、解体した経験はとても貴重でした。

狩猟の重みってのは、後からじわじわきますね。
生きてる実感であったり、生々しい現場のフラッシュバック。

これからも新米ハンターとして精進していきます。
それではまた!